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明華の呟き。
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twitterでも呟いた通り、昨日は渋谷に久しぶりに落語を聞きに行きました。
 
林家たい平師匠の「秋の夜噺」19時開演で21時までたっぷり楽しみました。
 
18時に業務終了してから渋谷にダッシュ。
 
場所が昔アニメイトがあった付近の総合文化センターだった為迷子になる事も無く無事30分には到着。
 
しかし家元とそのお付きの後輩2名とお手伝いさんはまだ来ていない様で4列目の7番と言うど真ん中に私一人鎮座。
 
左右の席がガッツリ空いていて妙に目立ってるんじゃないかと自意識が過剰になる感じの空間のまま19時になり開演。
 
前座はお弟子の林家あずみさんの三味線漫談。
 
三味線は自分も弾くので「からかさ」「ぎっちょんちょん」など知っている曲も多く楽しめました。
 
以前聞いたのは家元と師匠のコラボ舞台の際に舞台袖で慌しい中聞いているだけだったので、今回初めて座席で聞く事が出来て嬉しかったです。
 
始終和やかな雰囲気でしたが、物真似ネタは本当に不意打ちでびっくりしましたw
 
中島みゆきは兎も角長淵剛って(笑
 
大体20分か30分位であずみさんが引いて師匠が舞台に出る時は、やっぱり拍手の大きさが違いました。
 
最初はいつも通り日常の雑談から。
 
ゴルゴネタと男子トイレで出会ったおばちゃんの話は前回もあったけど鉄板ネタなのかな?
 
でも毎回違うネタ考えるの大変だろうし、笑いが取れるとか場を暖めると言う意味で必要なんでしょうね。
 
で、その雑談の最中にようやく家元達が到着し、姿勢を低くした状態でコソコソと席まで移動して来たのですがそこを師匠に見つかり、
 
「何だか秘密部隊が入って来ましたね」と速攻ネタにされておりましたorz
 
その秘密部隊が私の両隣に座った所で1つの噺「試し酒」の始まり。
 
昨日聞いた話だと登場人物は久蔵、久蔵の旦那、大店の旦那の3人で、大店の旦那が久蔵の旦那の事を近江屋さんと言ってました。
 
でも今wikiで調べたら久蔵、久蔵の旦那、近江屋が正しいっぽいですね?
 
賭けで招待するのも熱海がお決まりっぽいですが昨日は箱根になってました。
 
この辺りは解り易い様に変えてあるのかな。
 
内容は大酒飲みであると言う久蔵に興味を持った大店の旦那が5升飲み干せたら小遣いをやる、もし飲めなかったら久蔵の旦那に美味しい物をご馳走して貰う、と言う賭けを持ち掛ける話。
 
自分の旦那に金を使わせる訳には行かないから少し外で考えさせてくれと外に出る久蔵。
 
久蔵の旦那と大店の旦那が杯などについて話をする中暫くして戻って来た久蔵はその勝負引き受けると言い放ち、かくして久蔵の5升チャレンジスタート。
 
1杯目は息も付かずに飲み干し、2杯目は酒の薀蓄、3杯目は都都逸を披露。
 
4杯目ではそろそろ危うく5杯目は苦しそうにしながらも何とか5升飲み干します。
 
驚いた大店の旦那は久蔵に約束通り小遣いを与え、酒に強くなる秘密でもあるのかと久蔵に問います。
 
すると久蔵「5升なんて酒飲んだ事無くて心配だったから、さっき外に出た時に表の酒屋で5升試しに飲んでみたんだ」と。
 
大体こんな感じの内容でした。
 
久蔵が1杯また1杯と飲む度に酔って行く演技が迫真で、5杯飲み干せた時には会場から拍手も沸いてました。
 
 
そんな感じで1幕目終了。
 
休憩挟んで2幕目。
 
最初は恒例の師匠が撮った写真で師匠の1年を振り返り、着物を変えた師匠が再登場。
 
2幕目は「文七元結」
 
これは以前にも聞いた事があるのですが江戸の人情話で超長い。
 
内容としては博打に嵌った左官の長兵衛を正気に戻す為、娘のお久が佐野槌と言う吉原の女将の元へ行き、自分を買ってくれと申し出ます。
(この佐野槌は昔長兵衛が仕事で壁を塗った際お久もお弁当を届けに行っていたので馴染みがあるとの事)
 
そんなお久の身の上に同情した女将さんは長兵衛を呼び付け説教し、50両貸す変わりにお久を自分の元に置くと言いました。
(この時長兵衛は博打ですってんてんだったので妻の着物を無理矢理借りた為女物で奴口の開いた着物を着ており、妻は家で風呂敷を腰に巻いて過ごしてます
 
風呂敷の下はどうやらすっぽんぽんらしくどうしようも無いながらもちょっと愉快みたいな。)
 
その50両で借金返して質に入れた商売道具を取り返し真っ当に働いてくれと願う娘。
 
女将さんは更に長兵衛に言います。
 
「その50両を来年の大晦日までに返せたら、娘は返す。ただし1日でも返済が遅れたらその時は娘に客を取らせる」
 
自分のせいで娘が吉原で客を取らされるとなり目の覚めた長兵衛は来年の大晦日まで、いやもっと早くに娘を迎えに来られるよう一生懸命稼ぐと宣言し佐野槌を後にします。
 
途中東橋を通り掛ると、なんと身投げをしようとしている男に遭遇。
 
慌てて欄干に掛かった足を兎に角下ろせと説得し、どうにか止めると何で死のうとしていたのか尋ねる長兵衛
 
男はさめざめと泣きながら自分は鼈甲屋の奉公人だが旦那のお使いの途中で50両と言う大金をすられてしまった為身を投げてお詫びをしようとしていたとの事。
 
「お前が身を投げた所で50両は戻って来ないし何のお詫びにもならない」と必死で説得しますが男は頑として聞かない。
 
弱々しい雰囲気の癖に死ぬ意思だけはやたらと強く、長兵衛は悩みに悩んだ末先程女将さんから借りた50両をその男に渡します。
 
ついでにその50両がどんな50両であるかを説明するとそんなお金は受け取れないと男は遠慮。
 
しかし一度懐から出した物を今更引っ込める訳には行かねぇよと江戸っ子気質全開の長兵衛。
 
受け取らないなら仕方ないと、50両の入った財布を男に投げつけその場を立ち去りました。
(50両を人様にやる理由は"娘は客は取らされても死ぬ訳じゃない、でもお前は死ぬっつーんだから仕方ないだろ"との事
代わりに大晦日が過ぎたら棚を作ってお前の信心する神様に娘が悪い病気を貰わない様祈っててくれと言い残しています)
 
で、店に帰った男は旦那の元へ。
 
「おい文七、随分と遅かったじゃないか」
 
と旦那様。
 
「旧友に会って四方山話をしていたらこんな時間に…」
 
と何とか誤魔化す文七に旦那は使いは済んだのかと尋ね、文七がおずおずと差し出した50両を見て首を捻る旦那
 
「使い先でお前が囲碁に興じた際に碁盤の下に50両忘れてたからって番頭さんが届けに来てくれるんだが…」
 
一体どう言う事なのかと尋ねる旦那に文七は「すられたんじゃなかったんですか!?」と気が動転。
 
混乱している文七に旦那は事のいきさつを尋ね、見ず知らずの男に50両もの大金をくれた男を捜すべく文七から話を聞きます。
 
吉原に詳しく無い旦那は吉原なんて聞いた事も無いと言う番頭さんの協力で佐野槌と言う名前を割り出します。
(番頭さん実はめっちゃ詳しいやん、と言うのが笑い所w)
 
で、何のかんのあって長兵衛の事を探し出した旦那は文七と共に翌日に長兵衛の家を訪ねます。
 
お久の事や50両の事で夫婦喧嘩真っ最中だった長兵衛は妻に隠れるように言い扉を開けます。
(妻は何せすっぽんぽんに風呂敷なので隠れてて貰わないとそりゃぁね)
 
旦那は文七に長兵衛の顔を見て間違い無いかと尋ね、文七は昨晩はどうもお世話になりましてと深々とお礼。
 
それを聞いた長兵衛「ちょっとあの辺りに向かってもう一回言ってくれ」と妻が隠れている方を指差し催促w
 
50両は実はすられてなくて忘れてただけだったんで50両返します、と言う旦那に長兵衛は「江戸っ子としてそれを受け取るわけには」と辞退…
 
が、背後に隠れている妻の猛攻を受け「すいませんやっぱ受け取ります」と折れる事に。
 
無事50両が長兵衛の元に戻り、更に旦那は長兵衛の心意気に感銘を受けたので是非両親の居ない長兵衛の親代わりになってくれ、更にはうちの店と親類付き合いを是非にと頼みます。
 
長兵衛もそんな大層な事は出来ないが、まぁそこまで言うならと承諾。
 
それを受けて旦那は良い酒2本分の切手(何か商品券みたいなもの)やら何やらを長兵衛に渡します。
 
そして最後に「酒の肴を用意したのですが…」と言う旦那に「いやいや、塩舐めたって5合はやれるから」と遠慮する長兵衛。
 
旦那がそんな長兵衛に差し出した酒の肴とは吉原に変われたハズのお久で、旦那が身請けしてくれたと話すお久。
 
喜ぶ長兵衛の前で「おかっつぁんは?」ときょろきょろしながら呼ぶお久。
 
おかっつぁん、尻が半分出ているのも構わず飛び出してお久と抱き合いめでたしめでたし。
 
最終的に文七とお久は結ばれたって言う蛇足もついて文七元結終了。
 
 
 
 
長かった…。
 
でもこれだけの長い落語も、1回聴けば上記の通り内容覚えちゃうのが面白い所。
 
これもwikiでさっき調べたら噺家さんによって多少内容は変わるみたいですね。
 
因みに私は女将さんが長兵衛に説教する所でうるっと来てしまいました。
 
でも文七はちょっとずるいと思うし娘の気持ちを考えると知らん男に50両くれてやった長兵衛の行動も微妙です…。
 
wiki曰く江戸っ子気質を誇張して話す事に意味があるっぽいので、仕方ないのかもしれないですけど、最終的にはめでたしめでたしだから良いかな。
 
そんな感じであっと言う間の2時間でした。
 
面白かった!!
 
お正月には恒例の笑点スペシャルです。
 
丁度先日収録が終わったとかで、そのスペシャル中では○○監督の物真似をしたそうです。
 
実際見るのが楽しみだ(*´∀`)
 
来年も何回か落語見に行けると良いな。
 
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